|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 書 : [しょ] 【名詞】 1. penmanship 2. handwriting 3. calligraphy (esp. Chinese) ・ 書籍 : [しょせき] 【名詞】 1. book 2. publication ・ 籍 : [せき] 【名詞】 1. one's family register 2. one's domicile
『ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語』は、アノマロカリスに代表される古生代、約5億年前のカンブリア紀のバージェス動物群を紹介した書籍。著者の進化生物学者、スティーヴン・ジェイ・グールドが現在に子孫を残していない体制の動物たちを「奇妙奇天烈動物」と呼び、古生物学の見地から進化を一般向きに解説した早川書房刊行のベストセラー。 ただし、執筆から時間がたっており、現在もバージェス動物群とバージェス頁岩について研究が進められているため、本書の内容も最新の成果をもとに再検討する必要がある。 == 内容 == この本の内容は大きくは二つある。 一つはバージェス動物群の発見と再評価に関する経過説明であり、特に再評価によって明らかになったそれまで想像もされていなかった様々な動物が紹介され、その解明の歴史が紹介されている。バージェス動物群はチャールズ・ウォルコットによって発見されたが、彼はそれらを既存の動物群の先祖系と考えたこと、その後の若干の研究の進展に触れた後、ハリー・ウィッチントンらによる研究が行われ、新たな発見が続いたこと、それらがこれまでの既存の動物群にほとんど当てはまらなかったことを順を追って述べている。そして最後にアノマロカリス再発見のどんでん返しが持ってこられる。要所要所にこの内容を理解するために必要な専門知識、たとえば節足動物の付属肢などについて要領のよい説明が挿入されている。 もう一つは生物進化の歴史に対する新しい見方の提唱であり、グールド自身の主張の部分と言える。彼によれば、一般に地質年代を遡るほどに動物は原始的で単純なものばかりになり、その多様性は低くなると考えられているが、それは誤りであり、いつの時代も動物は様々に適応して暮らしていたこと、そして、絶滅して子孫を残さなかったものがたくさんおり、それはすなわち、過去の方が多様性が高かったことを意味するものだという。この化石群からわかるのは、カンブリア紀には現生の動物門のすべてが出現していた可能性があること、そしてそれに含まれないものも多数あったこと、したがって、動物の体制の多様性はカンブリア紀が一番高かったのだ、と述べている。もう一つ、子孫を残さなかったものが、環境に適応していなかった劣った系統とは考えられず、それはおそらく単なる偶然の産物だという。たとえばもう一度地球の歴史の巻き戻しが行われたら、我々は生まれなかったかも知れない、とも言っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワンダフルライフ (書籍)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|